発想力で小さな仕組みを組み合わせ、大きな成果を生む
毎回参加している読書会。
そこで集まる人が何かと面白いので、毎回有給休暇やフレックスを駆使して刈谷まで行っています。
今回の課題図書はこの本。
Small Factory 4.0 第四次「町工場」革命を目指せ! IоTの活用により、たった3年で「未来のファクトリー」となった町工場の構想と実践のすべて
- 作者: 木村哲也
- 出版社/メーカー: 三恵社
- 発売日: 2018/08/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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で、なんと著者の木村さんにもご参加いただきました。
デモまで見せてもらいましたよ(^^
システム屋さんなので、どんな仕組みなのか?というところが興味津々で読みました。
すごいなー、と思ったことや、「こんなことしよう!」と思ったことを、書きます。
また、すごいなーと思ったキーワードをいくつかピックアップしますので、詳細はぜひ本をお読みください。
- 人は測らない
- できる目標ではなく必要な目標
- (社員から)「あぁ、また上げますよ」
- 改善には波風が立って当たり前
- 4年間で「誰でもできる」から「誰にも真似できない」へ
思ったこと
発想力を鍛える
この本の中では、製品が1個できるごとにパルスを出し、デジタル・タイムスタンプを捺すことにより、生産個数・サイクルタイム・稼働状況を取っていました。
「1サイクルで1回だけ発生することは何か?」を考えた時に、
「機械の扉の開閉が発生する」や、「ある地点の照度が高くなる」に気付けるかどうか。
そこでは観察力および、発想力が試されます。
やりたいこと(アウトプット)があって、手元には材料(インプット)がある。 それをどう繋げるかが発想力だと思います。
ここで思い浮かんだのはこれでした。ピタゴラ装置。
身の回りにあるものでどう作ればうまくいくか? 冷蔵庫にあるもので料理を作ってみよう、というのと似たようなものかもしれません。
一つ一つの仕組みは小さくても、その組み合わせ次第で、大きな成果や改善を生みます。
- どう繋げればうまくいくか?
- 別のやり方で同じ結果を生めないか?
- 何が足りないか。
- もっとその場にあったやり方は無いか?
といったことを考える訓練をしたいところです。
敷居を高く感じない
システムは「作るのにガチな技術力が必要」と思ってしまわれがちなところが敷居を高く感じさせてしまう要因です。
でも、システムづくりを以下の手順とした場合、
ガチな技術力が必要なのはこの中で「仕組みを作ってみる」の部分だけだと思いますし、
ここの敷居もずいぶん下がりました。また誰かにお願いしてみてもいいかもしれませんね!
- やりたいことを明確にする
- 現状を観察する
- アイデアを出す
- 仕組みを作ってみる
- 運用してみる
- 評価する
まとめ
例えば、「外で雨が降っているかどうか?」を知りたいとしましょう。
人間には脳と五感があるということを考えると、知る方法は一つだけではないでしょう。
- 窓に水滴が当たる音がしたから(聴覚)
- 傘をさしている人が見えたから(視覚)
- 手を差し出したら、上から水滴が落ちてきたから(触覚)
- …
一つのことを判断・実行するのにやり方は多々あります。
多く考えられる方が選択肢も増えます。
選択肢が増えると、より安い、やり速い、よりかっこいい、といったような判断軸が増えて、作っていて楽しい!と思えてきます。
「ものづくりは楽しい!」という原点を思い出させてもらった。そんな読書会でした。
参考
システムって、「大がかりで高い」と思って敷居が高く感じられがちです。
本に最初に登場していたのは「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」です。
本体自体は5,000円ほどで、付随するキットを入れても10,000円あれば購入できます。
- 出版社/メーカー: Raspberry Pi
- 発売日: 2016/05/31
- メディア: Personal Computers
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その他、「IchigoJam」とか ichigojam.net
「micro:bit」とか https://microbit.org/ja/
試してみよう!というお値段のものはいくつかあります。
↓ちょっと前の情報ですが、比較がされているサイト。 qiita.com