着実に理解したことは定着度合いが高い!
学習しても頭に入らない
プログラミング言語や、新たな知識を学ぶとき、なかなか頭に入ってこないことがあります。 私の場合、頭が入ってこない理由の一つに、「例示の通りにやっているはずなのにつながりがわからず、混乱してしまう」があります。
「書いてある通りにやっているはずなのに、途中で論理の飛躍を感じる」と言った方がいいかもしれません。
そんな時、多くの場合「間が飛んでるから」がその原因に当たります。
例
例えば、↓の因数分解をするとします。
解答を見ると、
とだけしか書かれていない。
慣れてくればこの記載で納得はするのだけれど、このイコールの中にはいくつもの工程が含まれています。 その工程が飛んでいるので、慣れないうちは論理の飛躍を感じてしまう訳です。
工程に分解
イコールで表されているものを工程に分解してみます。
- 省略している係数、指数を表示。
- について指数が2,1であり、指数の最大が2であるので、についての2次式である
- の係数は1だから、0でなく、負の数でもない
- の係数は7だから0ではない。
- の係数は12だから0ではない。
- の係数1、の係数7、の係数12の最大公約数は1であり、互いに素
- の係数1、の係数7、の係数12はすべて正の整数であることから、となると仮定(★)
- なので、となる正の整数の組み合わせを探す(◎)
- 12の約数は
- 12の約数同志を掛け合わせて12になる組み合わせは以下の3通り
- 3通りの組み合わせをそれぞれ足してみる
- ⇒これが◎を満たす
- がとなる組み合わせと決定
よって、★の仮定にを適用して
正解が導けました。
理解がおいつかない時?
理解が追いつかないことが目の前に現れた時、「自分は理解できていない!」と嘆く前に、自分の理解できる最小単位で一歩を踏んでみるといいでしょう。
上述の例では、イコール一文字で表されていることは、12の工程に分解できました。各工程は自分の理解できる最小単位です。 一歩ずつ、最小単位でしか理解できないことを嘆く必要もありません。そんな泥臭さが理解を深める助けになります。
分解して工程を辿った結果、理解できたならそれに越したことはありませんし、それでも理解できなかった場合は、そこが「わからない」ことになります。純粋に知らないこともありますし、まだ分解する余地があるのかもしれません。 純粋に知らないことは「ここがわからない!」と助けを求めてクリアできれば先に進めるようになります。
泥臭く、粘り強く理解する
自分の理解できる最小単位で、一歩ずつ泥臭く、粘り強く理解したことは理解度合いが深くなります。 それだけ定着度合いが高くなり、なかなか忘れないし、応用も効くと思います。
わからないことが目の前に現れた時。 それは「深く理解するチャンス」なのかもしれません。 「投げ出す」と「チャンスをつかみにいく」どちらの選択肢を選びますか?